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不登校は別室登校で解決しません! | 5つの理由と子どもの本当の気持ち

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別室登校してるけど、ずっと別室でいいのかな?

うちの子、別室登校もなんだかつらそう。
意味あるのかなぁ…

不登校のお子さんが別室登校するようになって安心したものの、次の一歩が踏み出せずに悩んでいる親御さんはいませんか?学校側の一般的な対応として、不登校のお子さんには「別室登校」が提案されます。しかし、別室に通うだけでは子どもの不登校の根本原因は解決しません

別室登校は、不登校の対処法として有効そうに見えます。しかし、そこから抜け出せないお子さんがいるのも確か。この記事では、別室登校で不登校が解決しない5つの理由と、その背景にある子どもの本当の気持ちをお伝えします。

わたし

どんな形であれ、学校に行ってるからといって不登校が解決しているわけではありません。本当は行きたくないけど、我慢して別室登校しているお子さんもいますからね…

  この記事を書いた人

・元不登校の息子と不登校の娘のお母さん
・不登校をきっかけに家族関係を見直す
・息子現在留学生活を満喫中
・娘心の土台をコツコツ建設中
・不登校で闇の中にいる親御さんに「大丈夫!」を伝えたい
・どん底にいた私が今に至るまでの不登校のあれこれを発信中
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目次

不登校が別室登校で解決しない理由

別室登校は、不登校の子どもを一時的に学校に通わせる手段として用いられますが、根本的な解決には至りません。それには大きく5つの理由があります。

①不登校の子どもの心の傷は放置されたまま

不登校になる背景や原因は、お子さん一人ひとりによって違います。別室登校しているからといって、不登校のお子さんの気持ちに整理がついたとはいえません。教室から別室へと単に環境が変わっただけで、心の傷は癒されず放置されたままの可能性があるのです。

別室登校しても、子どもが抱える心理的ストレスや不安、対人関係の問題などに正面から向き合うことはできません。不登校の原因が根本から解決されない限り、別室に通うだけでは不登校が再発する恐れがあります。

②孤立が進行する恐れがある

クラスで仲間外れにされるなど、人間関係のもつれから不登校になったお子さんは、別室登校は救われるかもしれません。しかし、別の理由で不登校になったお子さんは、通常の教室から切り離されてしまうため友人関係が希薄化し孤立が進行する可能性が高くなります

孤独な状況が続けば、子どもの心理的負担はさらに高まり社会での適応力が損なわれてしまう危険性もあるでしょう。

③教育の質が保証されない

別室では、通常の教室と同等の質の授業は受けられません。不登校になった理由が「勉強がわからない」「授業についていけない」などのお子さんには、学習サポートが必要です。

しかし、別室では教師が常にいないケースもあり、しっかりと学習できる環境が整備されていません。勉強に追いつくためのサポートやきめ細かい指導が行き届かないため、結果としてお子さんの学習機会が制限されてしまいます。

お子さんに勉強意欲がある場合は、オンライン学習や家庭教師も効果的です。オンライン学習や家庭教師を検討する場合はこちらの記事を参考にしてください。

わたし

ただし、親御さんが学習の遅れを気にするあまり、お子さんに強制的に勉強させるのは逆効果になるので気をつけてくださいね!

④学校側の体制が不十分

別室登校を実施する際、学校側の体制を過度に期待してはいけません。教職員の人員が不足していたりすると、別室を担当する教員のスキルや専門性は乏しい場合もあります。

これでは、いくら別室登校をしたからといって不登校のお子さんの心が元気になるわけではありません。適切な支援が期待できないほか、さらには親御さんとの連携も滞ってしまうでしょう。

⑤専門的な支援を受けにくい

別室登校では、お子さんの不登校の背景にあるメンタルヘルスの課題へのアプローチは難しいといえるでしょう。別室では、お子さんの様子を見守りながら活動意欲を促す対応があっても不登校の根本原因を解決する働きかけは期待できません

不登校は精神的な要因が強い場合が多く、専門家によるカウンセリングや支援が必要なケースもあります。しかし、別室ではそうした専門的な支援を受ける機会が得にくくなるでしょう。

不登校の子どもが別室登校するのはなぜ?

別室登校は、必ずしもお子さんが心から望んで選択しているわけではありません。お子さんが別室登校するのには、いくつかの理由が考えられます。いったいお子さんは、どのような気持ちで別室登校を選ぶのでしょうか?

学校へは行ったほうがいいと思っているから

多くの不登校のお子さんは、学校に通うべきだと考えています。「行けるものなら行った方がいい」というのが本心ではないでしょうかしかし、頭ではそう思っていても身体が動かないのです。これについては以下の記事でも詳しく書いています。

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不登校の始めのうちは、まったく動けず家から一歩も出られないお子さんもいるでしょう。しかし、活動するエネルギーが貯まってくれば少しずつ外に出ようとする意欲が湧いてきます。

授業を受け、友人と交流し、部活に参加するなど、本来の学校生活を送りたいという気持ちがあるからこそ、完全に学校を離れず別室を選択しているのです。

親が安心するから

不登校が続くと、親御さんは常にお子さんの言動や精神状態を気にかけ不安を抱えています。お子さんは、親御さんが心配している気持ちを察しています。「親にこれ以上心配かけたくない」という思いから、別室登校している場合もあるでしょう。

少なくとも学校に行っているという事実があれば、多少なりとも親は安心するとお子さんはわかっているのです。親の負担を軽減したり、親を喜ばせたりしたいという考えから別室登校する理由に挙げられます。

普通の学校生活を送りたい願望があるから

不登校が長く続くと、次第に孤独感は高まり普通の生活を送りたいという焦りや願望が強くなります。別室であっても、そのような願望は満たせると考えているかもしれません。また、家に閉じこもるよりはマシだという気持ちもあるでしょう。

学校へいけない自分を否定する気持ちから、別室であっても学校に通えていることに意味を見出そうとしているかもしれません。

不登校の友達に会えるから

別室登校すれば、自分と同じ境遇の友達と交流できます。別室が「教室に入れないのは自分だけではない」と実感できる場所になります。

不登校を経験した者同士なら、お互いの気持ちが分かり合えるという安心感もあるでしょうつまり、別室は特別な居場所になり得るという側面もあるのです。

出席日数を確保するため

長期にわたり不登校が続くと、出席日数が足りなくなり進学や受験に影響が出る恐れがあります。高校受験を考えている中学生は、出席日数は確保しておきたい考えから別室登校する理由が挙げられます。

不登校は別室登校よりも根本解決へ導く対応が大切

これまでに述べてきたことからもわかるように、別室登校したからといって不登校の根本的な解決にはつながりません。不登校を根本から解決するにはどのような対応が必要なのでしょうか。

ここでは、不登校を根本から解決してお子さんを再登校に導くために親御さんはどのような対応をすればいいのかお伝えします。

不登校を受け入れる

何よりも大切なのは、お子さんの不登校の背景にある本当の気持ちを丁寧に掘り下げ、整理してしっかりと向き合うことです。不登校にはさまざまな要因が絡んでおり、学校へ行けなくなったきっかけを解決したからといってすぐに登校できるわけではありません。

人間関係のトラブル、学習意欲の低下、家庭環境の問題など、不登校になったお子さんの気持ちよく理解し共感する必要があります。

子どもの心に寄り添う

不登校になったお子さんを非難したり、無理に学校へ行かせようとしたりすれば逆効果になる場合があります。まずは、お子さんが安心できる居場所を確保し、お子さん主体で動き出せるようにする働きかけが大切です。

特に不登校のはじめのころは、お子さんの価値観や意思を尊重して親子の信頼関係を取り戻す姿勢が重要でしょう。お子さんに安心感を与えると、少しずつ心を開いて気持ちを話してくれるようになるはずです。

専門家に相談する

不登校は、親御さんが1人で解決しようと思ってもなかなか上手く行きません。親御さん自身が精神的に安定していなければ、お子さんのサポートができないのは当然ではないでしょうか。

場合によっては、カウンセリングを受けたり地域の相談センターで話を聞いてもらうのも必要かもしれません。子どもの心の内面に働きかけて、不登校の根本解決を図るためには専門家に相談するのもいいでしょう。

子どもの可能性を信じ続ける

お子さんの可能性を、親御さんが勝手に制限してはいけません。不登校になって無気力なお子さんの様子に嘆き「なんとかしてあげなければ」と思う必要はありません。

どんなお子さんでも未来を切り拓く力は備えています。ですので、お子さんの未来はお子さん自身に任せて大丈夫ですから!

最後に | 不登校は別室登校で解決しません!

別室登校は、不登校の根本原因が解決されず、かえって事態を深刻化させてしまう危険性があります。学校へ行ったからといって不登校が解決したわけではありません。別室は、不登校の子どもを一時的に学校に通わせる手段にすぎないのです。

不登校を根本から解決するには、不登校になったきっかけだけにフォーカスして対策するのではなく、お子さんの心に寄り添って気持ちを整理していく必要があります。そのためには親御さん自身のマインドを整えるのも忘れないでくださいね!

不登校の親御さんに必要なマインドセットはこちらから。

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