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【実体験】不登校の始まりは小さなつまづきから | 親が気づいた最初のサインとは?

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春休みが終わり、新しい学年が始まりました。クラス替えにドキドキしながら、娘は期待と不安を胸に登校していきました。

担任の先生も優しそうで、仲良しの友達とも同じクラス。「これならきっと大丈夫」私はそう思って一安心したのを思い出します。

けれど、小4になって1週間後、宿題にものすごく時間がかかるようになったのです。

ある夜、娘は泣きながら言いました。「もう学校、行かない!」と。

実は小3の終わりにも、娘は一度不登校の状態になっています。そのきっかけの1つは宿題ができなかったからでした。私は「また同じことが始まった」と思いました。

そして、宿題さえうまくやれるようになれば学校に戻れると信じていたのです。

わたし

でも、娘が学校へ行けなくなる理由は、もっと根深くてもっと見えにくいものでした。

この記事は、我が家の「不登校の始まり」を通して、親としてどこでつまづき、何に気づくことができたのかをお伝えします。同じように悩む親御さん参考になりますように…

この記事を書いた人

・元不登校の息子と不登校の娘のお母さん
・不登校をきっかけに家族関係を見直す
・息子現在留学生活を満喫中
・娘心の土台をコツコツ建設中
・不登校で闇の中にいる親御さんに「大丈夫!」を伝えたい
・どん底にいた私が今に至るまでの不登校のあれこれを発信中
詳しいプロフィールはこちらから

目次

不登校のきっかけは「漢字ノート」 | それは小さなサインだった

小4になって漢字の宿題が増えました。とはいっても、何時間もかかるほどの量ではありません。どうしてこんなに時間がかかるのだろうと、娘の様子を見ていると…

何度も書き直してきれいに丁寧に仕上げているのです。まるでお手本のような漢字ノートを私に見せて、娘が言いました。

〇〇先生は、きれいに書けていたら花マル。すごーくきれいに書けていたら植木鉢を描いてくれる。チョウチョが描いてあると「参りました!」って意味なの。

先生も子どもたちのモチベーションを上げるため、いろいろ工夫されているんだなぁと思いました。娘はチョウチョを描いて欲しくて、毎日必死で漢字ノートに取り組みます。

昨日よりも上手に書かなきゃ。明日こそ絶対チョウチョもらうぞ!

書いては消して書いては消しての繰り返し。きれいに書いているけれど、なかなかチョウチョは描いてもらえないのです。

親が感じた「いつもと違う」様子 | これが不登校の前兆だった

漢字の宿題に時間をかけすぎる娘が気になります。

すごい!お手本みたいな字だね。
きれいに書けているから消さないでー。

何度も声かけして、褒めて消しゴムを使わせないようにしました。書いては決してを繰り返す娘に私はイライラしていたのです。

早く宿題終わらせてよ……
もう晩御飯の時間になるよ……

一生懸命に漢字を書いている娘に共感できません。チョウチョなんてもらえなくてもいいから早くお風呂に入って、早く寝て欲しかった。私のイライラは大きくなるばかりです。

まだ終わらないの?
早くご飯食べて💢
早くお風呂に入って💢
早く寝ないと明日起きられないよ!

漢字の宿題が終わると娘はもうヘトヘト。次の日の朝、少し元気のない様子で登校しました。

ついに「行きたいくない」と言った日 | 不登校が始まった瞬間

下校時刻になると、私はそわそわしてきました。通学路の途中までゆっくり迎えに行くと、うつむいてとぼとぼ歩く娘の姿が遠くに見えます。

私に気づいた娘は走りだしました。近くに来るにつれて娘の表情がはっきりとわかります。泣くのをこらえている顔。

私のもとへ着いたときは涙が頬をつたっていました。

あぁ、きっと明日から学校へ行かないな。
どうしよう… 不登校が始まる…

帰宅してお菓子を食べながら、娘がぽつりと言いました。

今日もチョウチョ描いてもらえなかった。○○ちゃんは私より汚い字なのにチョウチョが描いてあった。どれだけきれいに書いても私はもらえないんだ。どうしてだろう…

その日、夜中12時を過ぎても漢字の宿題は終わりませんでした。書いては消して、書いては消して、ノートはボロボロ。涙でふにゃふにゃになったノートを見て娘は言いました。

もう、できない。

この時間になるまで、私は何度も声かけをしました。

すごい頑張ったね。明日もチョウチョもらえなかったら、お母さんが描いてあげる。

こんな言葉、娘にとっては何の意味もありません。

宿題できないから、学校行けない。

最後に | 不登校は突然じゃない!小さなサインを見逃さないで

次の日の朝、娘は起きられませんでした。学校へ休みの連絡をしてしばらくすると副校長から折り返しの電話がありました。きっと気にかけて下さっていたのでしょう。

私は、泣きながら昨日の娘の様子を話しました。心配した副校長は家に来て下さり娘の漢字ノートを見ます。

「お母さん、しんどかったですね。今日は、お母さんも○○ちゃんもゆっくり休んでくださいね。」

娘は、その日からぱったりと学校へ行かなくなります。不登校の始まりです。

新しい学年がはじまり「心機一転して楽しい学校生活になりますように」という私の願いは届きませんでした。

不登校でお悩みの親御さんへ

【子どもに“始まりのサイン”が見えたときの対応】

「何かあった?」と、否定せずに耳を傾ける
ちょっとした違和感も大切なサインとして受け止める
親だけで抱え込まず信頼できる第3者に相談する

不登校の始まりは、ある日突然やってくるように感じるかもしれません。でも実際は、小さな「苦しい」の積み重ねがあって、ある瞬間に「もう無理」があふれるのです。

私自身、初めは「まさかうちの子が不登校になるなんて!」と思いました。けれど、あの日の「漢字ノート」のことを思い出すと、もっと早く気づけたかもしれない… そう感じています。

子どもが発したサインを責めるのではなく、受け止めること。それが、子どもの心に安心を届ける第一歩になるかもしれません。

娘が「行きたくない」と言ったあの日から、私も、新しい一歩を踏み出し始めました。あなたとあなたのお子さんにも、安心できる居場所が見つかりますように。

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