私だって辛いんだよ!不登校の子を持つママの5つの辛さとは?

「我が子が不登校になった」その出来事が起こると、多くの母親は胸を痛め涙が止まらなくなります。親として「子育てにおいて大きな間違いを犯してしまったのでは?」と自問自答を繰り返す日々の始まり…

でも、決して間違いを犯したわけではありません。子どもが不登校になる理由は1つとは限らず、親の責任だけでもないのです。環境の変化や人間関係のトラブル、子ども自身の性格や精神状態など、複合的な要因が絡み合っているのが現実です。

私には不登校だった息子と不登校の娘がいます。自責の念、子どもの将来の不安、まわりの目、孤独感など母親にとってネガティブ要素が多い不登校問題。だけど、子どもには子どもの可能性があり、素晴らしい未来を切り拓く力があるとわかったのも不登校になったから。

この記事では、私自身の経験から不登校の子を持つママの辛さにはどんなものがあるのかお伝えします。

目次

その1:自責の念にさいなまれる

子どもが不登校になって、ママが最初に感じるのは自責の念でしょう。「私が母親としてしっかりできていれば…」「もっと気をつけるべきだった…」と、強い後悔とともに自分を責めてしまいます。

しかし、子育てに完璧さは求められるものではありません子育ての過程でつまずいたり、失敗を重ねたりするのは誰にでもあること。それでもなお、学校へ行けなくなった子どもの様子を見て、母親は自分を責め立ててしまうのです。

不登校は「失敗」ではありません!

子どもが不登校になったとき、ママはネガティブな思考から抜け出せなくなってしまいます。「もっとちゃんと子育てできていれば…」「あの時ああすればよかった…」と、自分を責め立てることでしょう。子どもが無気力な様子だったり部屋にこもって話をしてくれなくなったりすると、胸が締め付けられるような気持ちになりますよね。

でも、不登校は決してママの子育ての「失敗」ではありませんあのとき、あーしてたらこーしてたらって思ってしまうけれど、あのときはあのときで最善の選択をしていたのです。

不登校は「私のせい」でもありません!

子どもが学校へ行けなくなったのは、自分のせいだって思っていませんか?「子どもが不登校になったのは私が原因なんだ」そう考えてしまうと、ママはその思いから抜け出せなくなります。

一生懸命子育てを頑張ってきたママだからこそ、ついつい「私のせい」と自責の念にさいなまれてしまうのです。そして一人で抱え込むあまり、自責の念はだんだん大きくなっていきます。外に助けを求める気力すら失われ、自己嫌悪の日々が続いてしまうでしょう。

子育ては、誰もが未知の領域を手探りで進んでいくものですその中で、ママ自身も傷つき、転んでしまうことはあるもの。だから、自分を過剰に責める必要はありません。

その2:不登校の子どもの将来が不安

子どもが不登校になってしまうと、次にママが感じるのは子どもの将来に対する不安です。不登校が長期化すれば、学業に遅れが生じ学年相応の学力が身に付きません。そうなると、高校や大学進学をはじめ、将来の進路に大きな影響が出てしまう可能性があります。

進路の選択肢が減る⁉️

不登校が続く我が子の将来を案じ「進路の選択肢が狭まるのでは? と不安を感じるママは多いでしょう。「このままでは高校に行けないかもしれない…」「大学は諦めなければいけないのか…」と、どんどんマイナス思考へしかし、本当にそうなのでしょうか?

確かに、不登校によって学習面での遅れが生じることは事実です。しかし、それは人生の選択肢が狭まることと同義ではありません。むしろ、不登校を新たな可能性を発見するチャンスととらえることもできます。学校の枠にとらわれず、子どもの個性や興味に合わせた多様な学び方を探求してみるのもいいかもしれません。

大切なのは、ママが子どもの将来に前のめりにならないこと。子どものペースでじっくりと検討すればいいのです。

子どもの可能性が閉ざされてしまう⁉️

進路の選択肢が減る不安から、さらにその先の子どもの人生までイメージが膨らんでしまうママは多いもの。不登校が長期化すれば、確かに子どもの将来に影響が出るかもしれません。しかし、同時に「このままでは幸せになれないのでは…」と、ママ自身が過剰に不安を抱え込むのは危険です。

多かれ少なかれ、子どもの将来を不安に思うことは誰にでもあるものです。しかし、それをママが一人で抱え込んで、なんとかしようとするのは親のエゴかもしれません。周囲の人に相談したり専門家の助けを借りたりするのも大切です。

その3:まわりの目が怖い

子どもが不登校になると、ママはまわりの目が気になります。近所の方や親しいママ友から心配の言葉をかけてもらっても、なんだか非難されているような気持ちになります。

「あなたがしっかり見ていないから、子どもが不登校になった」って思われていたら悲しいですよね。不登校になった子どもがいるママなら誰しも、まわりの目が怖くなるものです。

親戚や近所からの非難

子どもが生まれてから、時に面倒を見てくれたり気にかけてくれたりする自分の親や親戚、近所の方々から向けられる目は恐怖でしょう。実際に何か言われたわけでもないのに「子育てのしっかりやってるの?」「だからあなたはダメなのよ!」といったような言葉を投げられるかもしれないと恐れ、勝手に落ち込んでしまいます。

これは、ママ自身の幼少期の無意識の記憶が関係している場合があります自分がどのような環境で育てられたか、幼少期にどのような体験をしたかなどを紐解いていけば、自分の子育てにどのような影響があったのか理解できるでしょう。

劣等感にさいなまれる

多くのママは「この子のためなら」と自分のすべてを捧げて子育てしてきました。それなのに、結果として不登校という事態を招いてしまった。そんな現実をママ自身が受け入れ難く、学校へ行っているほかの子どもと比べ劣等感に潰されてしまいます。

笑いながら楽しそうに下校している子どもたちの姿を見ると、不登校の子どもがいるママは「どうして我が子は学校へ行けないんだろう…」と嘆き、涙が止まらなくなります。劣等感は、必ずしも持っていてはいけない感情ではありません。

しかし、子どもや自分の「ない」部分ばかりをフォーカスすれば劣等感は大きくなるだけです。今「ある」ものに意識を向けることが大切です。

その4:不登校の子どものケアと仕事の両立

不登校の子どもに振り回されて、仕事を休んだり早退したりすると勤務先に迷惑をかけてしまいます。子どもと仕事のどちらを優先するかは、働くママの悩みの種でしょう。特に、シングルマザーの場合は日常生活が脅かされてしまうといっても過言ではありません。

仕事どうする?収入減は大きな懸念

子どもが不登校になると、経済的な心配も出てきます。学校へ行くかもしれないという思いから、給食費も払い続けている家庭も多いのではないでしょうか。また、フリースクールなどの民間施設を利用するとなると、思いのほか費用がかかります

核家族化が進み、両親共に働く家庭が増えているなか、ママが仕事を休退職してでも不登校の子どもの世話に専念するべきかどうかは大きな問題です。

専門家の力を借りる?カウンセリング代などが負担

さらに、子どもの回復に向けて専門家に相談したり、カウンセリングを受けたりする費用は決して安くはありませんカウンセリングが一回で終わらず継続するとなると、一般的な家庭にとっては毎月の出費は大きな負担になるでしょう。

その5:不登校ママとしてのメンタル維持

子どもが不登校になったとき、ママが最後に直面するのが孤独と孤立無援の苦しみです。まわりを見渡しても、同じ境遇の人はなかなかいません。仲のいいママ友も、最初は心配して連絡してくれるでしょう。しかし、不登校が長引くにつれて、お子さまの友達もママ友も次第に離れていくのが現状です。

孤独感からの脱出できない

不登校の児童生徒は年々増加の傾向です。1990年代前半は10万人に満たない人数だったのが、2022年度には約30万人まで増加しました。とはいえ、不登校の子を持つママはそれほど身近に同じ境遇の方がいるとは感じないのではないでしょうか。

しかし、不登校の親の会などに参加すれば、同じ悩みを持つ親御さんはこんなにも多いんだと気づくことができます。同じ立場の親同士の交流で、孤独感やストレスを和らげ、それぞれの体験談から有益な知識を得られるでしょう。

子どもを信じる気持ちが続かない

子どもがいつまでも変わらない状態でずっと家にこもっていると、子どもを信じてサポートしてきたママのメンタルは崩壊してしまう危険性があります。助けを求められず、そのきっかけすら作れない状況が続けば、不登校のママは精神的に追い詰められてしまいます

しかし、外からは変化がないように見えても、子どもの心には少しずつエネルギーが貯まり元気を取り戻しています。不登校の子どもに活動意欲が出てくるタイミングは、一人ひとり異なるもの。いちばん近くにいるママが適切な対応を続けていけば、必ず不登校から抜け出せますから!

最後に | 学校に行っても行かなくても大丈夫

子どもが不登校になって、私はたくさんのことを学びました。「子どもたちは絶対に大丈夫!」そう思っていても、自分の心と身体が整っていなければその想いは脆く崩れてしまいます

今の時代、学校教育が絶対だとは保証できません。だからといって、学校を否定するつもりもまったくありません。ただ、今の学校のあり方が合わない子どももいるのは確か。学校が好きな子や勉強が好きな子は学校へ行けばいいけれど、これからの時代いろんな学びの選択肢があっていいのではないかなと思います。

学校へは行っても行かなくてもいい。行かなくても絶対に大丈夫ですから!

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