子どもが不登校なのに、入院なんてできない…
手術が必要といわれても、今は不登校の子どものお世話で精一杯…
いざ、入院となるとこのような不安や迷いが出てきて、本当に入院して大丈夫なのか心配ですよね?私も同じでした。
子どもの不登校を理由に、自分の体調不良は後回しにしてしまう親御さんは多いのではないでしょうか。
しかし、そんな生活を続けていると、かえって子どもの不安を大きくしてしまうことになりかねません。
不登校のお子さんを持つ母親だからこその不安や懸念ってありますよね。
この記事では、不登校の娘がいても、手術を決意し入院を経験した私の実体験をお伝えします。
・元不登校の息子と不登校の娘のお母さん
・不登校をきっかけに家族関係を見直す
・息子 現在留学生活を満喫中
・娘 心の土台をコツコツ建設中
・不登校で闇の中にいる親御さんに「大丈夫!」を伝えたい
・どん底にいた私が今に至るまでの不登校のあれこれを発信中
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手術を決意するまで
多くの母親は、自分の体調よりも不登校の我が子を優先してしまいがちです。「今は子どものために家にいなければ」といった思いが強く、自分の健康を後回しに…
私は、数年前から子宮筋腫を抱えていました。年に1度の人間ドックで筋腫が急に大きくなっているのがわかり、精密検査することになったのです。
幸い、悪性のものではなかったので急いでどうにかする必要はなかったものの、身体の不調は顕著に現れてきました。
ここでは、私が手術を決意するまでの経緯と、その決断に至るまでの心の変化をお伝えしますね。
症状を抱え続ける限界
抱えている筋腫が悪性のものではなかったので、主治医と相談して薬で筋腫を小さくする選択をしました。処方された薬は私に合っていたので、副作用で苦しむこともありませんでした。
ただし、飲める期間は半年。その後は、半年の期間をおけば薬を再開できます。薬を飲んでいる半年間は体調も良く、筋腫を持っていることを忘れるほどでした。
けれども、薬をやめた途端にまた元の大きさに戻るんですよね… このサイクルをいつまで続けるのか、いつまで耐えられるのか、本当に悩みました。
私は極度の怖がりで、採血さえも前日からドキドキしてしまいます。ですから、手術なんて、恐怖でしかありません。
そんな私が、手術を決意したのは「これからの人生も健康で元気に過ごしたい」と思ったのが1番の理由です。
不登校の娘との時間を大切にしたい!
子どもたちが巣立ったら夫とたくさん旅行したい!
まだまだ人生後半を楽しまなきゃ!
そう思ったのです。
私の体調不良が子どもに与えていた影響も考えました。
不登校中の娘が出かけたいというと、多少自分の体調が悪くても我慢して一緒に外出します。
娘の外に出る意欲を無駄にしたくない、このチャンスを逃したくないといった気持ちが大きいですから。不登校のお子さんがいる親御さんなら、共感していただけるのではないでしょうか。
一緒に出かけても、きっと私が心から楽しんでいないのは娘に伝わっています。子どもは親の非言語を読む天才ですからね。
私は、無意識のうちに娘に対して「我慢してあなたに付き合っているのよ」「あなたもちょっとぐらい我慢してね」などのメッセージを送っていたんですね。
あぁ、恐ろしい。
夫の後押しで手術日を決定
薬を飲めない期間中に、あまりのつらさから「手術」を考えるようになりました。主治医に相談すると、筋腫の大きさからして腹腔鏡手術か開腹手術か微妙だとのこと。
身体の負担を考えるともちろん腹腔鏡手術がいいので、腹腔鏡手術の評価が高い病院を紹介してもらいました。初診の予約は1ヶ月後、初診から手術日までは最短で4ヶ月。
長い期間ではあったけれど、その間に十分心の準備ができたので私には必要な時間だったと思います。
手術日は12月25日のクリスマス。夫の冬休み中に入院できたのはラッキーでした。当初、年末に手術だと帰省もできないし、家事を全部任せるのも申し訳ない気持ちがありました。
けれども、「家のことは大丈夫!」という夫の一言で、ものすごーく安心したのを覚えています。
夫は家事全般できる人です。料理は私より丁寧で美味しいです。私とはやり方が違っても、ゴミ出しを忘れたとしても、細かいことはとがめずに夫に任せようと思いました。
我が家の場合、母親である私が不在にしても夫が家にいてくれると不登校の娘に対しての心配はありません。
しかし、家事をしない、できない旦那さんって多いですよね。そうなると数日の入院も躊躇してしまう方は多いのではないでしょうか。
退院後に帰宅した家は散らかり放題、洗濯物は溜まり、使った食器もそのままなんて状況だと、私は耐えられないかも。
想像しただけで、うんざりです。そんな環境で術後の身体を労わるなんてできません。結局、母親が傷口をかばって家事をしなければならない状況に…
入院時に頼れる方がいない場合
では、手術や入院が必要になったとき、頼れる親族や知人がいない場合はどうしたらいいのでしょうか?
特に、不登校のお子さんがいる場合は、その不安も大きくなりますよね。しかし、適切な準備と心構えがあればきっと乗り越えられます!
まず、手術・入院が決まったら、不登校のお子さんと率直に話し合いましょう。母親が一時的に不在になる心構えをしてもらいます。不登校のお子さんは普段から家で過ごす時間が長いため、むしろ家の中での生活には慣れているかもしれません。
不在中のお子さんの食事面については、以下の準備をしておくと安心です。
出前やデリバリーサービスの利用方法も説明しておく
そして、私が最も大切だと思うのは母親の心構えだと思うのです。入院中は、家の中が散らかるのは想定内としておきましょうね!
家が散らかるのは一時的な状況として受け入れ、自分の身体の回復に専念することが何より重要です。退院後は、必要に応じて家事代行サービスを利用するのもいいのではないでしょうか。
また、忘れてはいけないのは、入院中に留守番するお子さんや旦那さんへの感謝の気持ちです。
特に、母親の不在が数日続く状況がはじめてのお子さんは、複雑な心境かもしれません。無事に退院して帰宅した際は、感謝と労いの言葉をきちんと伝えてください。
自分の健康があってこそ、不登校のお子さんのサポートも続けられます。
完璧を求めすぎずに、まずは自分の回復を最優先に考えることが、結果的にお子さんのためにもなるのではないでしょうか?
不登校の子どもへの伝え方
手術・入院をお子さんに伝えるのは、親御さんにとって大きな不安をともなうもの。特に不登校のお子さんの場合、環境の変化に敏感なため、より慎重な配慮が必要かもしれません。
しかし、適切な伝え方と準備によって、この期間は乗り越えられます。
伝えるタイミング
入院の日程が決まったら、できるだけ早めにお子さんへ伝えましょう。突然の告知は不安を増大させるため、十分な準備期間を設けるのは大切です。お子さんの不安を解消するために、お子さんからの質問には丁寧に答えたり必要事項はメモに残したりしておきます。
話し合いは1度で終わらせず、お子さんの反応を見ながら気持ちが落ち着いている時間帯にするといいでしょう。
家族の協力体制を整える
入院中の生活を円滑に進めるためには、家族全員が協力し合える体制づくりが重要です。お子さんの年齢や状況に応じて、具体的に話し合っておきましょうね!
- 食事について:作り置きやデリバリーの利用
- 連絡方法について:入院中に電話やビデオ通話ができる時間帯
- 緊急時の連絡先リストの用意:もしもの場合の親戚や知人の連絡先
- 必要な生活用品の事前準備:日常的に使う消耗品の補充
母親が入院するとなると、多かれ少なかれ不安や戸惑いを感じるのは自然なことです。お子さんの感情はしっかりと受け止めてあげてください。
たとえ物理的な距離があっても、お子さんへの愛情と信頼は変わらないということを伝えておくのは大切だと思います。
最後に|自分の健康は大切な家族の幸せにつながる
病気や手術への不安から、ついつい後回しにしがちな健康管理。特に不登校のお子さんを持つ親御さんは、自分の体調よりもお子さんのケアを優先しがちです。
しかし、手術後に体調が改善されて得られるものは計り知れません。
痛みや不調から解放されると、お子さんと過ごす時間の質も大きく変わります。イライラや疲れから、つい強い言葉を発してしまうケースも減るかもしれません。
私の経験からいえるのは、入院といった一時的な別れは、意外にも不登校の子どもの成長を見れるという点です。思っていた以上に娘は大丈夫でした。
そして「自分の健康管理は、結果的に家族全員の幸せにつながる」という意識も持てました。手術や入院は確かに大変な決断です。しかし、それを乗り越えて得られる家族の絆の深まりや、新たな気づきは何物にも代えがたい価値があります。
ご自身の健康を大切にするのは、決して利己的ではありません。それは、大切な家族の未来のための、最も愛情深い選択の1つなのではないでしょうか。
もし、このブログを読んでくださっている方が健康面で気になる点があるならば、ぜひ前向きに検討してくださいね。きっと、その決断は家族全員の幸せな未来につながるはずですから。
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