
子どもが不登校になって勉強のモチベーションも下がってしまった…



勉強よりもまずは休息って聞くけれど、そろそろ勉強して欲しい。
不登校になって勉強しないままだと将来が不安ですよね。でも無理に勉強させると、ますますやる気を失ってしまう。そんな葛藤に苦しむ親御さんは少なくありません。
実は、お子さんが勉強のモチベーションを失うのには理由があります。そして、その原因を知り、適切にサポートすれば、少しずつ学ぶ意欲を取り戻せることも。



大切なのは、お子さんへの関わり方です。
押し付けではなく、自然に学びに向かえる環境づくりも大切ですよ!
この記事では、不登校のお子さんが勉強に前向きになるための方法や、おすすめの学習法を紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。
・元不登校の息子と不登校の娘のお母さん
・不登校をきっかけに家族関係を見直す
・息子 現在留学生活を満喫中
・娘 心の土台をコツコツ建設中
・不登校で闇の中にいる親御さんに「大丈夫!」を伝えたい
・どん底にいた私が今に至るまでの不登校のあれこれを発信中
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不登校の子が勉強のモチベーションを失う原因


不登校のお子さんが勉強に対して意欲を失うのには、さまざまな理由があります。ただ「やる気がない」わけではなく、環境や心の状態が関係しているケースが多いもの。
無理に勉強させようとすると逆効果になり、さらにモチベーションが下がる場合もあります。まずは、何が原因なのかを知ることが大切!
勉強が楽しくない・意味を感じられない
勉強のモチベーションが続かない大きな理由の1つが「学ぶ楽しさを感じられない」ことです。
- 学校の授業は一方的に進んでいくため興味が持てない
- 「なぜ学ぶのか」がわからず意義を見いだせない
- 苦手な教科ばかりに意識が向いてしまい自信を失う
特に不登校の場合、学校の授業から離れてしまうと「勉強する意味がわからない」気持ちが強くなりがちです。
また、周囲と同じペースで進める必要がなくなる分「急いでやる必要もない」と考えてしまう場合もあります。
学ぶこと自体が楽しくないと感じている場合は、まず「お子さんが興味を持てること」から学びにつなげる工夫が必要!
例えば、歴史が好きなら漫画や動画を活用する、数学が苦手ならゲーム感覚で学べる教材を取り入れるなど、無理なく学べる方法が見つけられるといいですね。
体調やメンタル面の不調が影響している
不登校のお子さんのなかには、体調や心の不調が原因で勉強が手につかないケースもあります。
- 朝起きるのがつらく生活リズムが乱れている
- 頭痛や腹痛など身体的な不調が続いている
- うつ状態や不安感が強く気力がわかない
不登校になると、昼夜逆転しやすくなったり、ストレスから体調不良を引き起こしたりする場合がありますよね。
特に、心の不調があると「勉強しなければ」と思っても集中できず、焦りばかりが募ります。
このような場合、優先すべきなのは体調や心の安定です。規則正しい生活を意識する、リラックスできる時間を増やす、カウンセリングを利用するなど、お子さんが少しでも安心できる環境を整えてくださいね。



焦らずに、お子さんのペースを尊重していると、結果的に学びへの意欲につながりますから。
学校の授業についていけない不安がある
長期間学校を休んでいると「勉強が遅れているのでは?」といった不安を感じるお子さんも多いでしょう。
- どこから手をつければいいのかわからない
- 友達が先に進んでいる状況に焦りを感じる
- 「もうついていけない」と諦めてしまう
学校の授業は集団で進むため、一度遅れると取り戻すのが大変!また、不登校の期間が長いほど、周囲とのギャップを意識してしまい「どうせ追いつけない」と学びを諦めてしまうことも。
この不安を和らげるためには「一気に追いつこうとしない」がポイントです。まずは得意な科目や興味のある分野から取り組み、少しずつ「できる」を増やしていくことが大切です。
また、学校のカリキュラムにこだわらず、自分のペースで学べる方法を見つけるのも有効です。
親のプレッシャーが逆効果になっている
「勉強しないと将来が不安」「学校に戻ってほしい」想いから、親御さんが強く勉強するように働きかけていませんか?
しかし、このプレッシャーが逆効果になり、お子さんのモチベーションをさらに下げてしまう場合もあるので気をつけてくださいね。
- 「勉強しなさい」といわれると反発したくなる
- 期待に応えられないと自己否定感が強まる
- 「頑張らなきゃいけない」と焦るほど動けなくなる
親御さんが不安を抱えるのは当然です。しかし、それがお子さんに伝わると「自分はダメな存在」と感じてしまうかもしれません。特に、不登校の期間が長くなるほど、親御さんの焦りが強くなりがちでしょう。
大切なのは、お子さんの気持ちに寄り添うこと。「何もしなくても大丈夫」というわけではありません。「少しずつできることを増やしていこう」といった姿勢を持つだけで、お子さんに対するプレッシャーは和らぎます。
親御さん自身もリラックスし、お子さんの変化を温かく見守っていれば、結果的に勉強への意欲を引き出すことにつながります。
不登校の子が勉強に前向きになるためのモチベーションアップ法


勉強のモチベーションを高めるには「やらなければいけない」から「やってみたい」に変えていくのが重要です。
不登校のお子さんにとって、無理に机に向かわせるのは逆効果!まずはお子さんの気持ちを尊重しながら、自然に学ぶ意欲が湧く環境を整えるのが大切です。
小さな成功体験を積み重ねる
「できた!」の成功体験は、勉強のモチベーションを上げる大きな要素です。不登校のお子さんは自信を失いがちなため、少しずつ「達成感」を感じられる工夫が必要かもしれません。
簡単な問題から始めたり1日5分の学習など無理のない目標を設定したりするなど、大きな目標を掲げるよりも、少しずつ達成感を積み重ねる方が効果的です。
「昨日より少しできた」「前よりも理解できるようになった」と感じられると、勉強に対する前向きな気持ちが生まれてくるでしょう。
子どもが興味を持つ分野から学習を始める
苦手な教科を無理にやらせようとすると、勉強そのものが嫌になってしまう場合があります。まずは、お子さんが興味を持ちやすい分野から学習を始めるのが効果的です。
例えば、動物が好きなら生物の本や動画を活用したり、ゲームが好きなら、プログラミング学習に触れてみたりするのもいいでしょう。
「勉強=楽しくないもの」といった意識を変えるためには、興味があることを通して学ぶ体験が重要です。
最初は勉強とは思わずに楽しめるものを選び、それが学びにつながるように工夫すると、お子さん自身が「もっと知りたい」と思えるようになるでしょう。
勉強を押し付けず「やりたい気持ち」を尊重する
「勉強しなさい」といわれると、やる気があったとしても反発してしまうもの。不登校のお子さんの場合、プレッシャーが強くなると余計に勉強から遠ざかってしまうかもしれません。
大切なのは、お子さんの「やってみようかな」という気持ちを引き出す関わり方です。学習を強制せず、お子さんのタイミングを待ってみてはどうでしょうか?
勉強に前向きになるためには「やらされている」と感じるのではなく「自分でやってみたい」と思える視点が重要なんです。



親御さんが焦る気持ちは、よーく分かります。
けれども、お子さんのペースを大切にしながら少しずつ学習の機会を増やしていくことが大切ですよ!
お子さんに勉強してほしいのは、親御さんが不安で仕方がないからです。親御さんの不安を解消するために勉強を強制しても意味はありませんからね。
不登校の子が勉強しない理由については、こちらに詳しく書いています。ぜひ、参考にしてください。


一緒に学ぶ環境を作る
1人で勉強しようとすると、わからない問題が出てきたときに「もういいや」と投げ出してしまう場合があります。そのため、小学校低学年のお子さんの場合は、親御さんが隣に座り一緒に問題を解くのもいいでしょう。
また、オンライン家庭教師や学習サポートを活用するのも効果的です。お子さんが「わからない」と感じたとき、すぐにサポートを受けられる環境があると安心ですよね。
勉強に対する抵抗感を減らし「誰かと一緒ならできるかも」と思える環境を整えるのもモチベーションを高めるポイントの1つです。
不登校の子に合ったおすすめの学習方法


不登校のお子さんが勉強を続けるためには、学校の授業スタイルにこだわらず、自分に合った学習法を見つけるのが大切。
学びの形は一つではなく、楽しみながら学べる教材や柔軟なカリキュラム、オンラインのサポートなど、多くの選択肢があります。
無理なく取り組める方法が見つかると、勉強に対するハードルは下がるでしょう。
教科書だけじゃない!楽しく学べる教材やアプリ
学校の教科書だけでは、勉強が単調になりやすく興味を持ちにくいケースも。楽しく学べる教材やアプリを活用すれば、お子さんが自然に学びに向かいやすくなるでしょう。
YouTubeなどの動画では、学校の授業よりもわかりやすく解説しているものが多く、学び直しにも役立ちます。
アプリやマンガ教材は、勉強が苦手なお子さんでも取り組みやすいので、最初のステップとして活用しやすいのではないでしょうか。
不登校のお子さんにおすすめの勉強アプリはこちらで紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね!


学校のカリキュラムに縛らない!自分のペースで進める学習
不登校になると、学校のカリキュラムに追いつくことばかりが気になりがちです。しかし、必ずしも学校の進度に合わせる必要はありません。
お子さんに合ったペースで学びを進められれば、勉強へのストレスが減りモチベーションも保ちやすくなりますよ。
大切なのは、学校のペースに合わせるのではなく「今のお子さんに合った学び方」を見つけること。
焦らず、できることから少しずつ進めていけば、学習への抵抗感は和らいでいきます。
オンラインの学習ツールの1つとして「すらら」はおすすめです。ほかにも、無料で学べるオンライン学習もありますので、お子さんの勉強の意欲がでてきたらぜひ検討してくださいね。


不登校の子ども向け!オンラインスクールやサポートの活用
最近では、不登校のお子さん向けにオンラインで学べるスクールやサポートサービスが増えています。
学校に行かなくても、学習を継続できる環境を整えていけば、お子さんの学ぶ意欲は支えられるかも!
オンラインスクールのなかには、不登校の経験を持つ講師がサポートしてくれるものもあります。お子さんに共感できる相手がいるのは、心強いかもしれませんね。個別指導の家庭教師なら、無理なく学力を伸ばせるほか、お子さんの悩みに寄り添い心のケアも期待できます。
不登校の子どもにおすすめの家庭教師はこちらで紹介しています。参考にしてくださいね!


勉強以外の活動もあるよ!日常のなかの学びにつながる経験
学びは、机に向かう勉強だけではありません。日常のなかで経験するすべてが学びにつながります!
「勉強しなければ」と考えると負担になるもの。しかし「好きなことを楽しむ」視点で取り組めば、自然に学びの幅が広がるのではないでしょうか。
学校の授業だけにとらわれず、お子さんが興味を持つ活動を大切にすることが、長期的な学びにつながります。
親ができるサポートと心のケア


不登校のお子さんが勉強に前向きになるためには、学習環境だけでなく、家庭での安心感も欠かせません。
勉強を強制するのではなく、お子さんの気持ちを尊重しながら関わっていけば、学びへの意欲が生まれやすくなります。



親御さん自身が心に余裕を持ち、お子さんと向き合う姿勢が大切ですよ!
「勉強しなさい」と言わずに見守る
「勉強しなさい」と言えばいうほど、お子さんは反発してしまうもの。特に、不登校のお子さんはプレッシャーに敏感なため、親御さんの言葉がストレスになってしまう場合もあるでしょう。
・「勉強しないとダメ」といわれると、義務感だけが強くなりやる気がなくなる
・「やらなければならない」と感じるほど、焦りや不安が大きくなる
・自分のペースで学びたいのに、強制されると反発心が生まれる
勉強しない状況が不安なのは親御さんも同じです。しかし「今は休む時間が必要かもしれない」と考え焦らず見守る姿勢も重要です。
お子さんが少しでも学習に興味を持ったときに「やってみようと思ったんだね」と声をかけるだけでも、前向きな気持ちを後押しできます。
子どもが安心できる家庭環境を作る
不登校のお子さんにとって、家庭を「安心できる場所」にするのはとても大切です。学校に行けず自己肯定感が下がっている場合、家の中でも居心地が悪いと、ますます自信を失ってしまいます。
・「勉強しないとダメ」「このままで大丈夫?」と否定的な言葉を控える
・できることを増やすのではなく「今のままでも大丈夫」と伝える
・お子さんが好きなことを楽しめる時間を大切にする
親御さんが温かく見守れば、お子さんは「自分はここにいていい」と感じられるようになります。まずは安心できる環境を整えたうえで、学ぶ意欲が生まれるのを待つ姿勢が大切です。
子どものペースを尊重する
「早く学校に戻らなければ」「遅れを取り戻さないと」と焦る気持ちは、親御さんにとっても強いものです。しかし、お子さんにはそれぞれのペースがあります。
無理に急がせるよりも、少しずつできることを増やしていく方が、結果的に学習意欲の向上につながります。
・「この教科をやらなきゃ」ではなく、お子さんが興味を持ったものから始める
・1日の学習時間を決めず、気分が乗ったときに取り組める環境を作る
・勉強の仕方を固定せず、動画・ゲーム・読書など多様な方法を試してみる
お子さんが「やってみようかな」と思えたときに、そっと背中を押すくらいの気持ちで見守ってみてはどうでしょうか?
「今の自分にできること」を増やしていく意識を持つと、お子さん自身も安心して学習に向かいやすくなりますからね。
親もリラックスして接する
お子さんの不登校が長引くと、親御さんも大きな不安を抱えがちです。しかし、親御さんの不安が伝わると、お子さんも「自分のせいで親がつらい」と感じてしまい、さらに気持ちが沈んでしまう場合があります。
・「このままで大丈夫?」という焦りよりも「今を大切にしよう」と意識する
・親御さんがリラックスできる時間を確保する
・ほかの親御さんの体験談を聞くなど、悩みを共有できる場を持つ
親御さんがリラックスして接していれば、お子さんも「安心して過ごせる」と感じられるようになります。
無理に解決しようとせず、お子さんとともにゆっくり進んでいく気持ちを大切にしましょう。
親御さん自身が持ち続けている不要な価値観もあるかもしれませんね。不登校のお子さんがいる親御さんが手放すといい価値観については、こちらをご参考にしてください。


最後に|不登校の子が自分らしく学ぶために


不登校のお子さんが勉強に前向きになるためには「無理なく学べる環境」を整えることが大切です。学習の遅れを取り戻そうと焦るよりも、お子さんが安心して過ごせる環境づくりを心がけましょう。
勉強のモチベーションを高めるには、押し付けるのではなくお子さんの興味を引き出す工夫が必要です。教科書にこだわらず、動画やアプリ、読書や体験学習など、学びの選択肢を広げていけば「やってみたい」気持ちを引き出しやすくなります。
また、親御さんの関わり方次第でもお子さんの気持ちは大きく変わりますからね。「勉強しなければ」とプレッシャーをかけるのではなく、ペースを尊重しながらサポートする姿勢が大切です。



親御さんがリラックスしながら温かく見守っていけば、お子さんは安心して自分のペースで学びを再スタートしますよ!
お子さんにとって大切なのは、今の自分を受け入れ少しずつ前に進める環境です。
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