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不登校から留学へ! | 私立中高一貫校退学→高校受験→休学して現在は留学中

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中学2年の夏休み明けから不登校になった息子は、現在高校1年生。日本の高校を休学して留学しています。

中学受験、不登校、高校受験、そして留学。

「鬼母」から「見守る親」へと変わった私の視点を通して、不登校の先に広がる可能性と、子どもの人生に入り込み過ぎず、適度な距離感を保つことの大切さをお伝えします。

わたし

不登校の真っ只中にいるときは、こんな未来が来るなんて想像できませんでした。
我が家の息子が、高校留学に至るまでに選択してきた道を紹介しますね!

・元不登校の息子と不登校の娘のお母さん
・不登校をきっかけに家族関係を見直す
・息子現在留学生活を満喫中
・娘心の土台をコツコツ建設中
・不登校で闇の中にいる親御さんに「大丈夫!」を伝えたい
・どん底にいた私が今に至るまでの不登校のあれこれを発信中
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目次

小学校から中学受験へ

私の息子は、小学校高学年のころに中学受験を目指して某進学塾に通い始めました。受験の準備は想像以上に大変で、家族全体がそのペースに合わせて動いていたように思います。

息子は一生懸命勉強し、第一志望校に見事合格!つらかった受験勉強が報われたと実感し、とても嬉しく誇らしい瞬間でした。当時の私は、親としてできる限りのことはすべてやっていました。

けれども「本当に息子のためにやっていたの?」と思うこともしばしば。今振り返るとあのときの私は「鬼母」以外のなにものでもありませんでした。

中学受験を経験した親御さんならだれしも、合格がわかった瞬間に身体中から力が抜けて、塾から解放される喜びを味わったことでしょう。私も、束の間ではありましたがその瞬間を大いに味わい幸福に浸りました。

ほんの束の間でしたけど…

息子の中学受験が終わってからの予期せぬ事態については、こちらのブログで書いています。

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不登校の始まりから退学まで

受験勉強から解放されて、どこか遠くへ行きたかったけれど、世の中はまだコロナ禍。思うように羽を伸ばすことはできません。卒業式やイベントは制限され、家族旅行も計画できないまま息子の中学校生活が始まりました。

中1を終え、中2の夏休みに念願のLA旅行を決行!アメリカンフットボールに熱中していた息子は、現地での試合観戦を楽しみにしていました。息子のイキイキした表情は、今でも鮮明に覚えています。

息子が通う中高一貫校には、アメフト部がありません。ですので、クラブチームに所属しました。月曜日から土曜日の午前までは学校、日曜は早朝から練習という生活にだんだん疲れが蓄積されていきます…

夏休みが終わるころ、息子から笑顔がなくなっていきました。学校が始まるのがものすごくイヤな様子です。

確かに、学校生活とアメフトの両立はキツい。だけど、まわりの子たちはあたりまえのように学業と部活を両立させています。

放課後に部活を頑張っている子もいるんだから、あなたも頑張りなさい!
しんどいのは、あなただけじゃないから!

このような言葉を息子に浴びせていました。息子の気持ちに「共感する」なんて、1mmもできていませんでしたね…

2学期が始まり、3日ほど登校して息子は学校に行かなくなりました。担任に学校での様子を聞いてみたものの、これといった決定的なものは見当たりません。成績に関しては、苦手科目はあったものの絶望するほど悪くはありません。友達とも楽しそうにしているとのことで、友人関係のトラブルはなさそうでした。

家ではどんな様子でしたか?と担任に聞かれたとき、ただ疲れた様子であったとしか答えられませんでした。当時の私は、娘の不登校で頭がいっぱいで息子からのSOSに気づいていなかったのです。

息子が話しかけてきた場面は、何度もあったと思います。けれども、それがどんな内容だったのかは覚えていない… 学校のこと、友達のこと、きっといろいろ話してくれていたと思います。

私は、聞いているようで聞いていませんでした。息子に対して適当に返事していた自分が、情けなくて反省と後悔ばかり。私は、息子は不登校にならないって勝手に思い込んでいたんですね。

不登校の兄弟連鎖について、こちらのブログで書いています。ぜひ、参考にしてください。

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息子が不登校になりはじめたころ、こんな話をしてくれました。

息子

学校に行けば楽しい時間もあるけれど、クラスの雰囲気は好きになれない。それに、このまま同じ高校行っても面白くないのがわかったよ。

あぁ、たくさん悩んでいたんだろうなぁ。私に話しても無駄だと思ったんだろうなぁ。私が娘の不登校で追い詰められていたのは、息子もわかっていました。だから、自分も学校が嫌だなんて、私には言えなかったんだろうなぁ。

いろいろな感情が湧いてきました。

息子

退学してほかの学校に行ったとしても、今よりももっと面白くないかもしれない。後悔するかもしれないけれど、それも想定内にしているから…

息子の「退学したい」気持ちは痛いほどよくわかりました。せっかく中学受験を乗り越えて合格した学校なんだから、「我慢して行きなさい!」なんて言えるはずもありません。

結局のところ、期待に胸を膨らませて入学した学校が、実際に学校生活がはじまると違うかったってことなのかもしれません。もっともっとアメフトに熱中したいのに、中高一貫校のカリキュラムが息子にとってはキツかったのだと思います。

中2の2学期が終わるころには退学の意思を固め、担任と学年主任、夫と私、そして息子と一緒に最後の面談。応接室を出るときに、担任の先生が「〇〇君なら、心配しなくても大丈夫ですよ」と声をかけてくださいました。

面談を終えて学校の正門を出ると、息子は小さくガッツポーズ!清々しい表情でした。私はというと、親目線ではとてもいい学校だと思うので、もうこの学校に足を踏み入れることもないのかと少々感傷的に…

そんな私に、息子はこう言いました。

息子

まぁ、そう落ち込むなって。これはポジティブな退学だからさ。

あぁ、先生の言う通りだ。この子は大丈夫!

公立中学へ転校

息子の不登校は4ヶ月続き、中2の2学期をもって私立の中高一貫校を退学しました。3学期からは、自宅から徒歩15分くらいの公立中学に転校。転校してから息子の表情はみるみる明るくなり、学校生活もアメフトの練習も楽しんでいる様子が見て取れました。

わたし

あぁ、転校してよかった。

これが私の正直な気持ちです。

転校後の息子を見て「勉強しなさい」と言うのはやめようと誓いました。勉強するのもしないのも彼の自由です。中学受験のときのような鬼母には戻らない。

娘の不登校で、私は専門家から親子コミュニケーションを学びました。家族関係を見直し、自分の精神面を立て直してきました。勉強を強いるよりも、今は心の土台をしっかり育てよう。息子自身が必要と思ったときに必要な勉強をすればいい。そう思うようになったんですね。

そして、中学3年の春休みに息子は短期留学を経験します。留学してみたいと言い出したのは、不登校のときだったと思います。春休みはアメフトの合宿もなかったので、これもいい経験かと思い送り出しました。

留学から戻った息子は、留学中のあんなことやこんなことを目を輝かせて話してくれました。そして、高校の進学先に悩みはじめます。長期で留学したいと切実に話すときもあれば、一方で高校に入ってからもアメフトを続ける選択も持ち続けていました。

・海外の高校に進学する
・アメフト部がある高校へ進学する
・学校の制度を利用して留学する

さて、彼はどうするのだろう?

最終的には、息子が自分で決断すればそれでいいと思っていました。だからといって、放任していたわけではありません。息子からアドバイスを求められたら言葉を選んで答えましたし、親としての意見は伝えておきました。どう受け止めるかは息子次第です。

私は、親目線で提案したり親が望む方向へ行かせようと息子をコントロールしたりしないように気を付けました。無意識にそのような言動を取っていなかったか振り返る場面も多かったです。

高校受験と留学の決断

高校受験に向けての学校見学や説明会には息子と一緒に参加しました。けれども、どの学校をどの日程で受験するかは息子に任せました。息子が選んだ受験校は、アメフトの強豪校とアメフト部はなく留学制度が充実している学校です。

受験日程初日は、留学制度が充実している学校の試験でした。その日の夜に合格わかりました。次の日はアメフト強豪校の入試です。もちろん、受験するのかと思いきや…

息子

もし合格したら、どっちに進むか迷うから明日は受けない。

以前の私であれば「そんな決め方ありえないよ!」と息子を問い詰めていたのかもしれません。しかし、私は彼の選択を尊重できるようになっていたんです。もしかしたら、その時点で彼の中では「留学」を決意していたからこその発言だったかもしれません

予定していた残りの受験校は受けることなく、息子の高校受験はあっさり終わりました。中学受験のときは年齢的なものもあり、ある程度は親のサポートは必要かもしれません。ある程度といっても、私の場合は過干渉で介入しまくっていましたけどね。笑。しかし、高校受験のときは息子自身の成長もあり、彼を信じて任せることができました。

そして、高校生活がスタート!当初は学校の制度を利用して留学を考えていましたが、時期や期間、留学先が彼の希望と一致しなかったので、学校以外の留学機関を利用して1年間留学することに。

1学期は、留学準備であっという間に過ぎ去りました。夏休みに入ると、あっという間に息子は日本を離れました。本当にあっという間。笑。

親としての学び

親として、子どもの成長を見守るなかで、どうしても自分の価値観や思い込みから子どもをコントロールしたくなるときはあると思います。けれども、それに気づけるようになった私は、子どもが自分の思うようにならなくてもイライラしないようになりました。そもそも、親のエゴなしに子育てできる人なんていないのでは?と思います。気づいただけでいいんです。

子どもの不登校は、私の価値観や思い込みが今の時代に合っていないことや、それらが逆に私を苦しめていることを教えてくれました。

息子に関しては、私が教えてあげられることはもう何もありません。ようやく「子どもの人生は子どものものだ」と心から理解できたと同時に、手を放す時期が来たのだと思いました。

留学中の息子から連絡があると、嬉しくていろいろ聞きたくなります。

「英語は聞き取れるようになった?」
「授業についていけてる?」
「友達はたくさんできた?」
「ホストファミリーとはどんな感じ?」
「お手伝いしてる?」
「お金は足りてる?」
「困ってない?」

だけど、こんな質問は一切しません。息子の話を、息子が話し切るまでじっくり聴いています。その時間が最高に幸せ。勝手に想像して勝手に心配するのはもうやめました。たくさん失敗したらいい。動けなくなったら家に戻ってきたらいい。そしてまたチャレンジすればいい。そう思います。

最後に | 不登校から動き出す時期はみんな違う

息子の不登校は、あっという間に終わりました。不登校の期間は子どもによって違います。息子は4ヶ月で終わったけれど、娘は不登校4年目です。

不登校のお子さんがいる親御さんに伝えたいのは、焦らないで欲しいということです。

我が子を信じること
我が子には自分の人生を自分で切り拓く力があると信じること

誰がなんと言おうと我が子は大丈夫だと信じる!
それだけだと思うんです。

不登校は「今の生き方ではいずれ行き詰まる」と感じた子どもが、安全な場所に退却して自分を創り直し、再出発するまでのプロセスだと思います。

どれくらいの期間が必要なのかは子ども次第。私たち親は、親としての想いを押し付けることなく、適度な距離を保って寄り添っていればいい。子どもが助けを必要とするときに、サポートできるといいのではないでしょうか。

私は、子どもの再出発を先導するのではなく、これからも後ろから見守っていようと思います。

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