小3の娘が、算数の宿題ができなかった日に「もう学校行かない!」と泣きながら叫びました。いわゆる優等生だった娘が、不登校になるなんて「ありえない」が私の最初の気持ちです。
娘が不登校になった要因は、いくつか思いあたります。コロナの流行、上の子の中学受験、私の毒母っぷりなど……
しかし、私は担任の先生のせいにしていました。

お子さんが「学校へ行きたくない」と言った当初、どんな気持ちでしたか?特に先生との関係が原因と感じる場合、心の整理がつかず途方にくれたのではないでしょうか?
この記事は、担任との関係がきっかけで不登校になった小学生の娘との実体験です。同じように悩む親御さんの参考になりますように…
・元不登校の息子と不登校の娘のお母さん
・不登校をきっかけに家族関係を見直す
・息子 現在留学生活を満喫中
・娘 心の土台をコツコツ建設中
・不登校で闇の中にいる親御さんに「大丈夫!」を伝えたい
・どん底にいた私が今に至るまでの不登校のあれこれを発信中
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コロナ禍の自宅学習から不登校へ


息子が中学受験を控えた1月の出来事です。3学期が始まり、小学校でもコロナ陽性者がちらほら。コロナがまだどんなウイルスなのかわからず、ニュースで陽性者の数が毎日更新されるのを見て不安になるばかり。
それは我が家だけではありません。受験生がいる家庭は「学校へ行かせるべきか」「塾はどうしよう」と受験生本人よりも親の方がザワザワしていた気がします。
2月の受験が終わるまで学校を休ませる家庭が多いと聞き、受験生の息子は休むことに。娘も感染しないように学校を休み家で勉強することになりました。
まだ、オンラインで授業する環境は整っていません。授業の進み具合を担任の先生に確認しながら、私が娘に算数などを教える日々でした。
そのような状況が1か月近く続き、息子の中学受験も第一志望校合格という最高の結果で終了。ようやく平穏な日々が戻ってくると…
「もう行きたくない」娘が口にした不登校の始まり


娘が久しぶりに登校してから2週間ほど経ったある日、算数の宿題ができませんでした。「わからない!」と泣く娘をなだめながら一緒に問題を解いていきます。しかし、繰り返し教えても方法を変えてみても「わからない!」の連発。
私は、娘の「わからない」ポイントがわからず、そのうちわかるようになるだろうと深く考えませんでした。その日の夜、宿題が全部できなかった娘は「もう学校行かない!」と泣きながら叫んだのです。
「絶対行かない!」の一点張り。そう、娘は誰に似たのかものすごく頑固で言い出すと譲らない性格なのです。
そして、宣言通り次の日から学校へ行かなくなりました。
3学期も残りわずかだったので「無理に行かなくてもいっか」「家でじっくり取り組んで4年生から行けば大丈夫」という気持ちでいたのを覚えています。
先生との面談で心が折れた日、不登校が決定的に
3学期が終わり、終業式にも娘は行けませんでした。夕方、教室で担任の先生とお話しすることになりました。
誰もいない教室で、担任の先生は娘に言いました。



久しぶりだね、家で何してたの? どうして学校に来なかったの?



遅れている勉強はどうする? みんなはもう3年生終了したよ。



家で勉強します。
娘は目に涙を溜めて、小さな声で言いました。



わからないところはどうするの?



お母さんやお兄ちゃんに教えてもらいます。



みんなで一緒にやった活動とか、勉強以外はどうする?
娘の足は震えていました。私は、先生の質問の意味が分かりませんでした。勉強以外の活動をどうするか?先生はどういう答えを待っているんだろう?
無言の娘に向かって、先生は続けます。



3学期に○○さんが学校に来ない間
みんなで取り組んだ活動はどうするのかな?
帰ってからしっかり考えて明日先生に教えてください。
それが今日の○○さんの宿題です。
学校に置いている荷物は全部自分で持って帰るように。
持ちきれなかったら、明日も明後日も来ていいから。
私は、足が震えている娘を見てこの場を立ち去らなければと思いました。



先生、荷物が多いのはわかっていたので大きな袋を持って来ました。
今日、全部持って帰ります。
私は、娘の大量の荷物をさっさと袋に入れました。



どうしよう。先生に言われた宿題はできない。
下駄箱で靴を履き替えながら、娘はボロボロ泣き出しました。



しなくていいよ、大丈夫。
明日も明後日も、行かなくていいから大丈夫。
不登校のきっかけになった担任の先生への憤り


教室での先生の言葉に、憤りが込み上げてきました。無言の娘に対するため息や、追い詰めるような言い方が悔しくて涙が出ました。
- 勉強以外の活動をどうするか、考えさせるべきなのかな?
- 大量の荷物は自分で持ち帰らせるべきだったのかな?
- 私が甘やかしすぎなのかな?
考えても答えは出てきません。小3の子どもに、先生はどんな答えを求めているんだろう?
その日の夜は教室での先生の言葉や態度が頭から離れず眠れませんでした。泣くのを我慢して足を震わせて立っている娘の姿が頭から離れず涙が止まりません。
次の朝、寝不足のまま目を腫らして息子の小学校卒業式へ。晴れの日の門出に娘の担任と話す気にはなれず帰宅しました。
最後に | 先生との関係で不登校になった子どもへの対応


春休みに入ってから、3年生で出来なかった算数ドリルや漢字ノートを娘はきちんとやり終えました。
でも…… 新学期が近くなるとだんだん元気がなくなっていきます。
「学校へ行くのはあたりまえ」の価値観を持っていた私は、娘からのSOSを真正面から受け止められませんでした。自分の不安をなんとかしようと必死だったのです。
不登校でお悩みの親御さんへ
子どもが「学校へ行きたくない」と言ったとき、私と同じように自分の不安が大きくなりませんでしたか?
子どもが不登校になる心がけができている親なんて、きっといません。うちの子は大丈夫って思っている親ほど、不登校を受け入れられないものです。特に先生との関係が原因の場合、親としてどう介入すべきか悩みますよね。
大切なのは、子どもの気持ちを最優先にすること。先生との関係で不登校になった場合は、無理に同じ環境に戻そうとするのではなく子どもにとって最善の選択を考えくださいね。
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