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息子、海外で生きてます

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まさか高校生で親元を離れるなんて、想定外だった。
だって、あの子、英語が嫌いだったから。

海外駐在していたころ、インターナショナルの幼稚園を勧めたら、即拒否。
「日本語の幼稚園がいい!」って泣いた。
まわりが英語の先取り学習を始めている中、うちはまったく英語に触れず。

中学生になって初めて英語の授業が始まったけれど、もうみんな慣れている。
息子は、四苦八苦していた。

そんな彼が、中2の不登校のときに突然言ったのだ。

「留学したい」

あたしは耳を疑った。
え、英語苦手だったよね? いつからそんな気持ちに?

春休みに短期留学をさせてみたら、帰ってきた息子の目が少し変わっていた。
その数ヶ月後には、「高校生になったら、もうちょっと長く留学したいなぁ」と言い出した。
そして今では、現地の高校卒業を目指して、英語にも文化にも食らいついている。

──あたし、びっくりですよ。

だってあたし、独身時代にアメリカに1年いたけれど、英語はものにできなかった人間(ここだけの話ね。笑)。だから、素直に尊敬してる。

物理的な距離が、あの子を成長させたんだろうな。
ちょっとさびしいけれど、誇らしい。
画面越しに映る息子の顔を見て、そう思う。

そして今、息子は帰国を控えている。
理由は──OASISのライブ。

「チケット代は自分で払うから!」と得意げに言うけれど、飛行機代は……誰が出すのよ。
まぁ、夫なんだけど。笑

OASIS好きは、間違いなく夫の影響。

「彼らの生きてる時代に僕らも生きてるんだ」

そんなふうに言って目を潤ませる息子を見たら、この子の“好き”を全力で応援したいと思ってしまう。

学校を2日休んでライブのために一時帰国するなんて、どうなのよ?と思いつつも、それはあの子にとって“生きる”のと同じくらい大事なことなんだろう。

来週、息子が帰ってくる。
少し大人びた顔で、またあたしの前に立つのかな。
その日が、今はただ、待ち遠しい。

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