あたし、長年の筋腫持ちでした。
人間ドックで初めて指摘されたのは、もう何年も前のこと。
「まぁよくあることですから、様子見で大丈夫ですよ」と先生は軽く言うけれど、ある年の人間ドックで「ちょっと大きくなってますね」なんて言われた日には、不安でしかなかった。
確か8センチくらい。8センチって、もはやちょっとしたボールサイズ。お腹の中に勝手に同居人が住んでる気分。詳しく検査して、悪性ではないとわかりひと安心。幸い何の症状もなかったし、あたし自身も「まぁ大丈夫でしょ」くらいに構えていた。
でもね、その後も人間ドックのたびに数センチずつ成長して、ついに15センチ超え。ここまで大きくなると生活に支障が出てきた。トイレが近い。理由は単純で、筋腫の位置が膀胱を圧迫していたから。あぁもう、なんて迷惑な居候なのよ…
そこで、先生に勧められてお薬を試すことに。半年間だけ飲める薬で、筋腫を小さくしてくれる。飲んでいる間は体も軽くて楽ちん。だけど6ヶ月を過ぎるとお薬は終了。あれ?また育ってるし!って感じ…
下腹部の重みを半年我慢すれば、お薬再開。その繰り返し。これ、いつまで続ける?
そんなやりとりを経て、ついに先生と「もう摘出しましょうか」という話に。最終的にはまぁまぁ大きいのが3つ、3センチくらいの小粒の子もいくつか。そして、あたしも50代。もう子どもを産む予定もない。なら、ここで一区切りつけようと、子宮ともさよならしました。長いことお疲れ様でした。ありがとう!
手術前は「喪失感あるのかなぁ」とちょっと心配したけど、術後に待っていたのは意外にもスッキリ感。いや、術後は痛みと戦ったよ。しばらくはしんどかった。だけど、術後の痛みが和らぐと同時に下腹部の重みがなくなって、身体が軽い。3ヶ月もすれば痛みなんて忘れて、今じゃ解放感しかない。
体感的には2キロくらい痩せた気分だったけど、体重計は正直者。全然減ってなかった…
昔は夕食を抜けばすぐに体重落ちたのに、今はほんっとに減らない。増えるのは一瞬なくせにさ。そういえばインフルで寝込んだときも、コロナに罹ったときも、「きっと5〜6キロは痩せてるだろう」と期待して体重計に乗ったら、たったの1キロ減。あたしの脂肪、どんだけ粘り強いのよってね。笑。
そこで、パーソナルジム契約!目的はもちろん健康維持。それにボディメイク、あわよくば体重減。まぁ、最後の「あわよくば」が一番難しいんだけど。でも、人生後半は元気に行こうぜ!って気持ちで新しい習慣ができたのは悪くない。
そして、今年の人間ドックは婦人科の検査項目が1つ減る。そう、婦人科卒業です。ちょっと誇らしい。
あたし、婦人科卒業しました。お疲れさま。
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