今月は映画を2本観た。1本目は夫と。2本目は娘と。
どちらも、泣けるシーンはちゃんとあった。でも、あたしは泣かない。隣を見ると、夫も娘も、まぁよく泣くのよ。ハンカチ必須、鼻すすり放題。こっちは「大丈夫?」っていうより、「そんなに?」って気持ちになる。
でもね、これはもう慣れた光景。うちの家族、感動するとすぐ涙が出るタイプなのだ。
夫なんて、映画だけじゃない。音楽を聴いて泣く。ライブ映像でも泣く。下手すると、イントロでもう危ない。
息子もそう。OASISのライブで、何度涙をぬぐっていたことか。あの年頃の男子がよ?ちゃんと心に響いてたんだと思うとうれしいんだけれどね。
娘も感受性のかたまり。物語の登場人物にすぐ気持ちを重ねる。泣きながら観て、終わったあとも余韻に浸る。
で、あたしはというと、横でその様子を見ながら、割と冷静。泣かないからといって感動していないわけじゃない。心はちゃんと動いてる。ただ、涙が外に出てこないだけ。
むしろ、泣いている家族を見て、「そんなに素直に出せるの、すごいな」って思う。涙ってさ、弱さじゃなくて、受け取った証拠なんだよね。ちゃんと感じて、ちゃんと揺れて、その結果として流れるもの。
そう考えると、うちの家族はみんな心のセンサーがよく働いてるんだと思う。
あたしも泣くよ。一人のときとか、どうしようもないときとか。ただ、映画ではあまり出てこないだけ。同じ映画を観て、同じ音を聴いても、感じ方が違うだけ。それぞれの受け取り方でちゃんと心が動いてる。
……でもさ、映画館であんなに泣く?


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