不登校でも大丈夫!遅れた学習の取り戻しはこちら ➤

母の味でもなくお店の味でもない “娘の味” が最強説

当ページのリンクには広告が含まれています。

クリスマスが近づくと、パン屋さんやケーキ屋さんに登場する「シュトーレン」

一応説明しておくとね、ドイツ発祥のドライフルーツやナッツがゴロゴロ入った、クリスマスまで少しずつ切って食べる贅沢なパン菓子のこと。あの白い粉砂糖をまとってる、あれ。

昔からそんなに好きじゃなかった。というのも、あたしの母もよくパンを焼いていて、クリスマスになると毎年のようにシュトーレンを作ってたんだよね。で、それを友達に贈るのが恒例行事。

でも、子どものころのあたしはというと……

あのラム酒どっぷりのドライフルーツが、まあ苦手でしてね。好きじゃなかったんだわ。味の記憶があるから、大人になっても自分でシュトーレンを買おうなんて気にはならなかった。“好きじゃないやつ”って脳内フォルダに入ってたから。

でも今年、娘がパン作りに完全にハマってまして。「シュトーレン焼く!」と宣言されたわけです。

娘の作るシュトーレンは違った。なんといっても、私好みのレシピで仕上げてくれるという最高の特典つきナッツ多めでドライフルーツは、ラム酒に浸ってないレーズンだけ。(これよ、これ。子どもはラム酒漬けのドライフルーツなんて食べないのよ!)

そして焼き上がったシュトーレンをひと口食べた瞬間――

うまっ……。ちょっと待って、これ、好き!軽くて、しっとりして、ナッツの香ばしさが最高。気付けば私の中のシュトーレンの味の記憶が、娘の手でまるっと上書きされてました。

あぁ、母の味でも、お店の味でもなく、娘の味が一番好きになる日が来るなんて。この歳になっても、人生はまだまだ美味しい方向に更新されていくもんだね。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次