このまま学校に行かないと将来はどうなるの?
勉強の遅れは取り戻せるのかな?
親はどうやってサポートすればいいの?
不登校のお子さんがいる親御さんにとって、勉強の遅れに対する不安は避けられません。学習面での不安は尽きないですよね。
しかし、子どもが成長し学ぶ機会は学校の授業だけではありません。不登校の期間中も、さまざまな形で学びを深められますよ!
この記事では、親の不安が和らぐ新たな視点や学校外での効果的な学習方法について紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
・元不登校の息子と不登校の娘のお母さん
・不登校をきっかけに家族関係を見直す
・息子 現在留学生活を満喫中
・娘 心の土台をコツコツ建設中
・不登校で闇の中にいる親御さんに「大丈夫!」を伝えたい
・どん底にいた私が今に至るまでの不登校のあれこれを発信中
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不登校だと勉強しない!?欠席が続く子の現状とは
不登校の児童は毎年増加傾向で、文部科学省の令和5年度における不登校調査の結果を見ると34万人を超えています!また、学年が上がるごとに不登校の児童生徒の数は増え、中学生になるとクラスに2人はいるというほど深刻な問題です。
文部科学省の調査では、無気力や不安感が不登校の最大の原因とされています。この結果からわかるのは、不登校の児童生徒は、勉強に対する意欲も失っている状態だということ。このような状態でお子さんに勉強させようと模索しても、決してうまくはいきませんよね。
不登校の子どもが勉強しない5つの理由
不登校のお子さんが勉強しないと親御さんは焦ってしまい、授業に遅れてしまうのではと不安になってしまうもの。しかし、お子さんの学校へ行けない気持ちにしっかりと寄り添い理解してあげると、結果的に学習意欲も湧いてきます。
ここでは、なぜ不登校のお子さんが勉強しないのか、考えられる理由をお伝えします。
勉強しない理由は、1つだけとは限りません。複数の要因が絡んでいるケースがほとんどです。
親御さんの不安を取り除くためだけに、お子さんに勉強を強いるのは控えましょうね。
①心が疲弊し勉強どころではない
ひとことで「不登校」と言っても、勉強や人間関係など原因は人それぞれです。なかには心が疲弊してしまい勉強どころではないお子さんもいるでしょう。
勉強しない原因を理解するためには、心が疲弊している理由を知ることが大切です。一般的な不登校の要因としては、以下の5つが挙げられます。
精神的に追い詰められた状態では、集中力や勉強に対するモチベーションは維持できません。お子さんの心の中は不安や焦りでいっぱいの状態ですから。
まずはお子さんの現状に理解を示し、お子さんが安心できる環境を整えてあげてください。
②勉強自体が好きではない
勉強にも得意不得意があり、苦手意識がある教科を頑張るのはとても大変です。頑張ってもうまくいかない経験や苦手な教科があると、劣等感を感じてしまい次第に勉強自体を苦痛に感じてしまいます。
このような理由から、勉強に対するいい思い出がなく苦痛に感じるお子さんもいるでしょう。勉強自体が好きではない場合は、無理に押し付けると逆効果になってしまうので注意が必要です。
③何のために勉強するのかわからない
「勉強はやらなければいけない」「仕方なくやっている」という悩みは、多くのお子さんが抱える葛藤の1つです。
当然、勉強の意義や目的がわからないと学ぶ意欲がなくなってしまいますよね。よくある悩みとして挙げられるのは以下の3つです。
難しい計算や社会の暗記をしても、日常生活で活かす場面はほとんどありません。ただでさえ無気力になっているお子さんに、勉強の意義を見出せと言っても難しいのではないでしょうか。
④自分の将来に希望が持てない
勉強や人間関係などうまくいかない経験が続くと、自己肯定感が下がり自分はダメだと強く感じてしまいます。
将来に対する漠然とした不安を感じ前向きに考えられないお子さんもいるので、なぜ希望が持てないのか理由を探すのも重要です。
閉塞感や無気力に襲われ「何をしても意味がない」と思っていると、学校で勉強する意義を感じられないのは当然です。無理に励まさず、少しずつ自信を取り戻せるようサポートしてあげてくださいね。
⑤学習方法がわからない
学習方法がわからず不登校になっている場合、学校へ行けないことでさらに不安感が増してしまいます。不登校で勉強する意欲が湧かない原因は、以下の5つのケースに該当する場合が多いでしょう。
勉強に対して抵抗感があるお子さんに無理強いすると、机に向かうのすら嫌になってしまうので、焦らず見守る姿勢でいるのが重要です。
学習方法がわかれば、学ぶ楽しさに気付くお子さんもいるでしょう。簡単にできる内容や興味がある分野から始めていってくださいね。
不登校で勉強しないと不安になる3つのこと
「学校に行きたくないなら行かなくていい」「勉強が嫌ならしなくていい」と割り切れればいいものの、大事な我が子だからこそ親の悩みは尽きません。お子さんが学校に行かない期間が長くなると、焦りや不安、怒りなど負の感情に包まれてしまいますよね…
ここでは、学習面を不安視する不登校の親ならではの悩みを3つ紹介します。
①学習の空白期間ができる
不登校になると学習に空白期間ができてしまい、後れを取り戻すのは大変です。ましてや数学や外国語など積み重ねが必要な教科は、空白期間の影響が大きくなるのは言うまでもありません。
学校へ行かなくなり学習習慣が崩れると…
・学びへの意欲が薄れる
・自主的に勉強を進める動機がなくなる
・学年相応の学習維持が困難になる
・手遅れだと子ども自身が諦めてしまう
上記のように、空白期間は負のスパイラルに陥ってしまいます。親御さんは「このままでは取り返しがつかない」「我が子だけ取り残されてしまう」と不安や焦りを感じてしまうでしょう。
親の不安は子どもにも伝わってしまうもの。焦る気持ちをまずは横に置いて、お子さんが安心して過ごせる環境づくりを優先してくださいね!
②勉強の遅れを取り戻そうと焦る
不登校により生じた学習の遅れを取り戻そうとする焦りは、過度なプレッシャーをお子さんに与えてしまい逆効果になってしまいます。さらなるストレスや学習意欲の低下を招くだけでなく、さまざまな問題を引き起こしてしまう可能性もあるでしょう。
・自分は遅れていると子どもにネガティブな気持ちを植え付けてしまう
・学ぶことを負担に感じた状態で学習しても、何も頭に入ってこない
・焦りの気持ちが強く、自己成長や興味の追及など本来の目的から外れてしまう
焦りから生じる強制的な学習は、勉強自体への嫌悪感を生み出しかねません。
少しずつ無理のない範囲で進めるという考えを大切にし、まずは「やればできる」という実感を与えてあげてくださいね。
③学歴がないと将来が不安
不登校になり授業が受けられないと「就職が難しくなる」「安定した人生を歩めないのでは」など、不安に感じてしまいます。
確かに、学歴は将来の選択肢に影響する重要な問題かもしれません、しかし、親御さんの学歴に対するこだわりが強すぎると、お子さんに悪影響を与えてしまいます。
・子どもに「学歴は大事だ」とプレッシャーを与えてしまう
・学歴がなければダメな大人になると思い込ませてしまう
・学歴とらわれ、ほかの選択肢に目を向ける機会を失ってしまう
たとえば、専門学校で技能習得したり習い事でスキルを磨いたりするなど、学校以外でも学ぶ機会はたくさんあります。
不登校の経験がある人でも社会で活躍している人はたくさんいます。お子さんが未来に希望を持てるようサポートしてあげてくださいね。
不登校生に必要な勉強とは?親ができる5つのこと
私たち親世代は「学歴はキャリアに関係する」「いい大学を卒業すれば大手企業に就職できる」など、学歴を重視する人が多いのは確かです。しかし、客観的に判断する材料の1つであっても、学歴だけが重要なわけではないはず。
現代社会においては、多様な教育や就職の機会が増え従来の学歴にとらわれない傾向も強まっています。今後も個人の能力や適性を重視するが強まっていくのではないでしょうか。
ここからは、不登校のお子さんにとって必要な学校以外の学びは何なのかをくわしく紹介していきます。
①子どもが勉強したいときを待つ
不登校のお子さんは学校に行くこと自体がプレッシャーになっているため、親御さんの「勉強しなさい」という言葉にストレスを感じてしまいます。
勉強を強制すると、自己肯定感が下がり学ぶ意欲を奪ってしまう可能性があります。しかし、ただ待つといっても、親御さんが受け身のままではうまくいきません。
- 本や図鑑、オンライン教材など学ぶ選択肢を与える
- 気になることを一緒に調べ「勉強」という意識を持たせない
- 子どもが気兼ねなく過ごせる場所を作り穏やかな姿勢で見守る
不登校のお子さんにとって焦らずに勉強したい気持ちが芽生えるのを待つのは、長い目で見るとても重要です。勉強へのハードルを下げ、お子さんが何を感じ何をしたいのか、耳を傾けてあげてくださいね。
②人生に必要な学びを教える
これからの長い人生を生きていくには、教科書では得られない知識も大切!人生に必要な学びは、学校では教えてくれないこともたくさんあります。
- 問題解決能力
日常生活の課題に対処する力で、論理的思考や創造的アプローチを通じ問題を分析し解決策を考える能力 - コミュニケーションスキル
自分の考えや感情を適切に表現し、円滑な意思疎通や協調できる能力 - 自己管理能力
自分自身で時間管理や感情のコントロールをおこなうマネジメント能力 - デジタルリテラシー
情報の収集・分析・活用や、オンラインツールの適切な使用法を理解する能力 - 金融リテラシー
お金の管理、投資の基礎など経済的自立に必要な知識 - 健康管理能力
健康な心と身体を保つための知識を維持する方法を身に着ける能力 - 批判的思考力
客観的に物事を考え解釈し、情報の価値を判断する能力
これらの学びは、教科書だけでなく実生活の経験を通じて得られるものです。どれもお子さんにとって重要な学びといえるでしょう。日常生活のなかで身につくようにサポートしてあげられるといいのではないでしょうか。
③興味や関心に基づく学習をさせる
不登校のお子さんにとって、興味や関心に合わせた学習方法はとても効果的です。たとえ勉強が苦手でも好きなことや得意なことであれば、自然に学習への意欲も高まるでしょう。どんな学びが効果的なのか、具体的な例を5つ紹介します。
1. 科学に興味がある場合は、自宅でできる実験
2. 絵やものづくりが好きな場合は、アートや手芸、DIYなど
3. ゲームが好きな場合は、教育ゲームや単語の練習ができるアプリ
4. PCに興味がある場合は、プログラミングやデザインツール
5. 生き物や自然が好きな場合は、昆虫観察など野外での活動
お子さんが楽しいと感じながら学べる内容を取り入れると、自然に学習意欲が湧き理解が深まりやすいですよ。
チャレンジには失敗がつきものなので、失敗を恐れず挑戦する姿勢をサポートしてあげてくださいね。
④学ぶ喜びを発見できるよう導く
不登校のお子さんの将来の可能性を広げるうえでも、学ぶ意欲を高めるのはとても重要です。学ぶ意欲は自己成長の土台になり、勉強の楽しさに気付くと自ら進んで学習するでしょう。
「学ぶことは楽しい」と思うには、学ぶ喜びを見つけること。そのためには、お子さんの「なぜ」「もっと知りたい」という気持ちを大切にし、快適な学習環境を整えるのも大切です。
- 興味関心があることから始め、楽しいと思えることから始める
- 「なぜ?」と思うことは一緒に考え、疑問を探るの楽しさに気付かせる
- 小さな成功体験を積み重ね、達成感を自信に繋げる
気分によって、お子さんの学習意欲が低下するケースもあるかもしれません。そんなときこそ、親御さんが理解を示しサポートしてあげましょう!
⑤学習できる環境を整えておく
不登校のお子さんは、家がメインの学び場です。そのため、環境が整っていると勉強してみようという気持ちを持ちやすいかもしれません。リラックスできる環境での学習は安心感につながり、勉強への抵抗感が減るのはメリットといえるでしょう。
勉強したいと思える環境を整えておくと、学びたいと思ったときにすぐ始められますよ!
机のレイアウトや筆記用具を用意するなど学習スペースを整えるほか、本やドリル、オンライン学習ツールを用意しておくのもいいでしょう。整えた環境が絶対に勉強する場になってしまうと、お子さんは負担に感じてしまいます。ですので、やりたいとき勉強する場所として活用してください。
オンラインの学習ツールの1つとして「すらら」はおすすめです。お子さんの勉強の意欲がでてきたら、ぜひ検討してくださいね。
いつから勉強を始めるべき?再開する時期の目安
不登校のお子さんが勉強を再開するタイミングはそれぞれです。以下のような様子がみられたらお子さんと話し合ってみるのも良いでしょう。
- 生活のリズムが整い体力と気力が回復してきた
- 怒りや不安の感情に左右されず、落ち着いた雰囲気で過ごせるようになってきた
- 趣味や好きなことを楽しそうに取り組む時間が増えた
- 親子で日常会話ができるようになり心にゆとりが出てきた
- 学校や勉強について前向きな発言がある
これらの様子に当てはまったら、再開のタイミングかもしれません。
学びから長期間離れると学習習慣そのものがなくなり、後から取り戻すのがさらに難しくなってしまいます。学習の遅れが将来の選択肢に影響する可能性もあるので、少しずつできることから取り組めるようサポートしてあげてくださいね。
勉強しない不登校の子のサポート方法5選
不登校中のお子さんにとって、効果的な学習方法を見つけるのは非常に大切です。学校にこだわらなければ、お子さん一人ひとりのニーズや学習スタイルに合った最適な方法が見つかるかもしれません。お子さんに選択肢を与えて意欲を引き出す工夫も必要です。
もしかしたら、従来の学校教育にとらわれない学習が主流になる時代が来るかもしれませんね。
ここでは、不登校中に活用できる効果的な学習方法についてくわしく解説します。
①フリースクール
フリースクールは、個人やNPO法人、ボランティア団体などが運営しており、規模や活動内容はスクールによって異なります。学校のカリキュラムに縛られず勉強できるのが大きな特徴といえるでしょう。
少人数制で一人ひとりのペースにあわせた指導や支援があり、子どもの主体性を大切にした教育が行われています。
フリースクールは、お子さんが学びたいという気持ちを引き出しやすい環境です。学校に苦手意識があるお子さんでも通いやすいでしょう。
②教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センターは、学校に馴染めないお子さんや学習や生活面でサポートが必要なお子さんたちの学びの場です。自治体が設置する不登校の児童生徒向けの施設で、指導員やカウンセラーが寄り添いながら支援してくれるのが特徴です。
教育支援センターは、学習意欲はあるけれど学校に馴染めないお子さんにおすすめです。
③家庭教師
講師が自宅に訪問し勉強教えてくれる家庭教師は、不登校のお子さんにとって安心できる学習環境といえるでしょう。学習の進み具合や苦手分野に応じて教えてくれるので、学校のカリキュラムに縛られず学習を進められます。
対面での学習に抵抗がなく、自宅で学習を進めたいお子さんにおすすめの学習方法です。
④学習塾
学校のカリキュラムの補完や学力向上、受験対策を目的とした学習塾は、個別指導や集団指導、映像授業などさまざまなスタイルがあります。学校とは違う形式で学習するため、気持ちをリフレッシュして学習を再開できる可能性もあります。
進学のタイミングで受験を考えている場合は、受験のノウハウを知り尽くしている学習塾が最適かもしれません。ただし、いきなり受験に向けての勉強だと挫折してしまう可能性があるので、塾選びは慎重にしてくださいね。
⑤オンライン学習ツール
近年不登校の人数は増加傾向にあり、それに伴い不登校児童生徒に特化したオンライン学習ツールも増えてきました。時間と場所の制約がないオンライン学習なら、不登校のお子さんも無理なく学べるでしょう。学年にとらわれず、学習を遡って学び直しができるのも大きな特徴です。
学校に行くこと自体が負担になっているお子さんにとって、オンライン学習は強い味方になるかもしれません。
不登校のお子さんには、学年に関係なく理解度に応じて選べる「すらら」がおすすめ。気になる方は下記の記事をチェックしてみてくださいね!
最後に | 子どもの未来を信じて必要な勉強をすることが重要
不登校は、お子さんの成長や学習にさまざまな影響を与えるのは間違いありません。親御さんが、特に勉強面で不安に思うのも無理はないでしょう。しかし、不登校は決してネガティブなものばかりではありません。むしろ、学校の枠にとらわれなず自由に学チャンスとも考えられます。
- 不登校の子どもが勉強しない理由は心の疲弊や勉強への拒絶感など多岐にわたる
- 親は子供が勉強したいタイミングを待ちつつ学習環境を整えておくと良い
- 人間関係がつらい子はオンライン教材を活用すると自分のペースで学べる
大切なのは、学校に行って教科書の知識を増やすのではなく、将来につながる「本当の学び」を育むこと。お子さんの未来の可能性を信じ、お子さんのペースに合わせながら興味関心を引き出すサポートを意識してみてくださいね。
お子さんが心も身体も元気を取り戻し、「勉強を始めてみようかな」と前向きな気持ちになったときは、ぜひ「すらら」をご検討ください。「すらら」には、お子さんが「できた!」「わかった!」「楽しい!」という達成感を積み重ねられる工夫がたくさん詰まっています。不登校支援の教材として活用されており、利用者も着実に増えています。
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