母娘2人だけで日光へ。紅葉は終わりかけ。それでもね、しずかに色が抜けていく山の姿が、なんだか今のあたしたちにぴったりでした。
正直に言うと、家族4人旅は戦(いくさ)です。うちの男子たちは体力も好奇心もフルスロットル。「せっかくだから!」の名のもとに予定を詰め込んで動く。楽しいんだけど、とにかく忙しい。そして疲れる。
でも今回は、女子2人。あたしたちのペースで、ゆっくり、ちゃんと味わえる旅になりました。
1日目は日光東照宮
2日目は明智平
あとは食べ歩いたり、紅葉の名残を写真に撮ったり。見たいから見る、歩きたいから歩く。それだけの旅が、まぁ心地よかったこと。
途中で娘がぽつり。
「お母さんと2人だと、焦らないし、しんどくならない」
このひと言が胸に刺さったわ…
あぁ、この子、いつも男子チームのスピードについていくのに必死だったんだなって。楽しいけれど忙しくて息切れする。それを抱えて、頑張ってたんだなって。
考えてみれば、学校もきっと同じ。自分のペースでじっくりやりたい子なのに、時間は決まっていて流れは速い。周りにも合わせなきゃいけない。日本の学校って協調性の美学がすごいから、優等生でいようとしたらそりゃ消耗するよね。
そして何より、「そうしなきゃダメよ」とプレッシャーをかけていたのは、あたし自身でもあったんだろうなって。娘のためだと思っていたことが、娘を追い立てていたなんてな… ほんと、母って不器用。
でもね、旅の途中でふっと思ったの。
人生って、思ってるよりずっと短い。だから、自分を主役にして生きなくちゃもったいない。他人のペースに合わせすぎて、自分が消えるなんてダメ。期待に応えるばかりで、自分の声が聞こえなくなるなんて悲しい。
娘には、自分のリズムで歩ける人生を選んでほしい。のんびりでも、気まぐれでも、時々止まったっていい。ちゃんと自分のままでいられる生き方を。
そう思わせてくれた、しみじみ、そしてちょっと毒舌な日光旅でした。


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